■ Transitions/Emily Remler
初めてEmilyを聴いたのは吉祥寺のジャズ喫茶だった。まさか女性だと思わなかったのと、僅か32歳の若さで彼女がこの世を去った事を知り、二重の衝撃を受けた。全6曲中3曲が彼女のオリジナル。特に"Transitions"はEmilyのアルペイジオにGomezの粘っこいベースが絡んできて、そこに一発入魂突き抜けるような、D'Earthのトランペットで素晴らしい仕上がり。慌ててジャケットを記憶してCDを探したのを記憶している。アルバム全体としてはD'Earthのミュートプレイが大きくフューチャーされていて、Emilyが旨くサポートをしている印象が強いが、とても丁寧に一音一音を奏でる彼女のスタイルは、とても貴重なものだと思う。他にも"Coral"や"Del Sasser"など、何度聴いても飽きる事がない素晴らしいアルバムだ。
with John D'Earth, Eddie Gomez, Bob Moses
Produced by Carl E. Jefferson
Recorded in New York,October 1983.
Engineer-Ed Trabanco(Mastermind Sound Studio)
Concord Records OCD-4236
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- ■ Quintet/Quartet/Sal Salvador(2009.04.15)
- ■ Dodo's Bounce/Dodo Marmarosa(2009.03.31)
- ■ Pianism/Michel Petrucciani Trio(2009.01.12)
- ■ …down in the depth on the 90th floor/Helen Carr(2008.11.16)
- ■ Guitar Moods by Mundel Lowe/Mundell Lowe(2008.10.11)
「JAZZ」カテゴリの記事
- ■ Sound of the Summer Running/Marc Johonson(2011.06.18)
- ■ Real Lee Konitz/Lee Konitz(2011.02.26)
- ■ I Will Say Goodbye その後(2010.02.21)
- ■ I Will Say Goodbye/Bill Evans Trio(2010.02.13)
- ■ How My Heart sings!/Bill Evans Trio(2010.01.09)
「ジャズ」カテゴリの記事
- ■ Sound of the Summer Running/Marc Johonson(2011.06.18)
- ■ Real Lee Konitz/Lee Konitz(2011.02.26)
- ■ ATH-CK90PRO インプレその2(2011.01.15)
- ■ ATH-CK90PRO インプレその1(2011.01.11)
- ■ ATH-CK90PRO(2011.01.10)
「Jazz '80」カテゴリの記事
- ■ Pianism/Michel Petrucciani Trio(2009.01.12)
- ■ Rainer Pusch Meets Horace Parlan/Rainer Pusch Trio(2008.08.30)
- ■ Newly Warne/Warne Marsh(2007.09.03)
- ■ Rejoicing/Pat Metheny(2007.05.06)
- ■ Transitions/Emily Remler(2006.12.10)
「Jazz Guitar」カテゴリの記事
- ■ Sound of the Summer Running/Marc Johonson(2011.06.18)
- ■ Real Lee Konitz/Lee Konitz(2011.02.26)
- ■ Quintet/Quartet/Sal Salvador(2009.04.15)
- ■ Guitar Moods by Mundel Lowe/Mundell Lowe(2008.10.11)
- ■ Day Trip/Pat Metheny(2008.08.16)
コメント
コメント頂きありがとうございます。彼女にサインしてもらったなんてとても大切な思い出ですね。女性ギタリストでも貴重な存在だった彼女このアルバムはアグレッシブな面も出て居て好きなアルバムです。
また遊びにいらして下さいね。
投稿: Justin | 2008年9月 6日 (土) 13:37
だいぶ前に、こちらのブログを拝見させていただき、この女性ギタリストに勝手に反応しておりましたが、今頃の投稿となってしまいました。^^; 確か私が中学生の頃、地元で開催されたコンコード・ジャズ・フェスティバルに、このエミリーさんが出演されていました。他にスコット・ハミルトンさんらも。まだ何も知らない私は、ただジャズへの憧れで、自分のサックス・ケースを持ってコンサート会場へ行ったのです。帰り際に、サインをもらうチャンスに恵まれ、スコット・ハミルトンさんと、エミリーさんから、サックス・ケースにサインしてもらいました。今でもハッキリその時のことを憶えています。待機中のバスの中から出てきてくれて、「サインが欲しいの?」と。
投稿: bocco | 2008年9月 4日 (木) 01:28